気管支喘息
・気管支喘息とは、気管支の慢性的な炎症と、「ヒューヒュー」という音(喘鳴)を伴い、呼吸が苦しい状態が発作的におこる病気です。発作は繰り返しおこりますので治療が必要となります。
・「発作」とは気管支の粘膜が腫れ、たん(粘液細胞)がでてきて、気管支のけいれんにより気管支が狭くなり呼吸が苦しくなる状態です。
・小児の気管支喘息は約90%がアレルギーによるもので、乳幼児期に発症し60~80%は思春期には無症状となるか、発作があっても年に1~2回軽い発作がある程度まで回復します。
・アレルギーの原因となる物質にはダニ、ほこり、花粉、ペットの毛などがあり、たばこの煙、線香の煙など、気道に刺激となるものはすべて喘息発作の原因となります。
・その他、激しい運動や疲労、季節の変わり目、気候の変化などでも発作がおこりやすくなります。
・発作の多い季節としては秋が多く、春や梅雨の時期にも多くみられます。台風が近づくと発作がおきやすくなりますが、これは気圧の変化が気管支の周りの血管に影響し、発作がおこるといわれています。
・治療は喘息の度合いによってさまざまですが、お薬を使う場合は、気管支の炎症を抑える薬剤(抗炎症剤)、アレルギー反応を抑える薬剤(抗アレルギー剤)、気管支を広げて呼吸を楽にする薬剤(気管支拡張剤)などを使用します。どのお薬でも大切なことは、医師の指示を守って服用することです。
・発作をおこさないように薬などでコントロールすることが基本ですが、それでも発作がおこってしまった場合には、吸入や場合によっては点滴などの処置も必要になってきます。緊急時にすぐに救急受診ができるように深夜、休日の当番医などはチェックしておきましょう。
・お家では、お部屋の掃除は頻回に丁寧に、部屋にほこりやちりがこもらないように窓は開け放して行ってください。
絨毯やカーペットはダニやほこりの原因となります。できればフローリングがよいでしょう。またぬいぐるみなどの毛でも反応することがありますので注意しましょう。
・熟睡できないときは、夜間でも救急を受診するようにしましょう。自宅で吸入を繰り返すのは危険です。
症状が安定しているときは水泳などの運動を積極的に行い、運動や勉強などなんでもいいですから得意分野をつくらせてあげることが効果的です。
主な感染症
インフルエンザ
・小児アトピー性皮膚炎は皮膚のセラミド(皮膚表面のあぶらの大部分で、保湿効果が高い物質)の異常による皮膚のバリアー機能の低下でおこり、皮膚の水分が蒸発し、カサカサになってしまうことです。
・皮膚のバリアー機能は、細菌やウイルス、汚れ、汗、ほこり、ダニなどの刺激から体を守ってくれる働きがありますが、この機能が低下すると、外からの刺激が直接皮膚を刺激し、炎症をおこします。そしてこの炎症により皮膚がかゆくなり、ボリボリとかいてしまいます。すると今度はかくことによって皮膚をかきこわしてしまい、さらに症状が悪化するという「悪循環」になってしまいます。
・一般的には乳幼児期に発症して10歳代はじめに60~70%が治ってきますが、思春期や成人になってから再発することがあります。
・アトピーの原因は多く、1つに絞り込めないことがよくあります。食物、汗、環境因子、細菌、真菌、接触抗原(ほこり、ダニなど)、ストレスなどが考えられますが、何がアレルゲン(病気をひきおこす物質)かを検査することも必要になってきます。
・上記のような原因や、病気を悪化させているものがみつかれば、それを取り除くことで症状は軽快します。しかし、食物を取り除くことは無理にはせず、医師とよく相談してから決めてください。
・お薬を使用する場合は、アレルギー反応を抑える薬や、炎症を抑える塗り薬などを使用しますが、どちらも大切なことは医師の指示を守って使用することです。
・アトピー性皮膚炎で重要なことは、皮膚を清潔に保つことです。これは毎日のちょっとした注意で違ってきます。
①毎日入浴し皮膚を清潔に。このとき石鹸などでやさしく洗い、石鹸が残らないように洗い流す。塗り薬が処方されているときは入浴後の使用が効果的です。
②皮膚の保湿を保つ。保湿剤などが処方されていればお風呂上りが効果的です。
③室内を清潔に。ほこり、ダニなどを取り除きましょう。
④洗濯物はよくすすぎましょう。柔軟剤などが刺激となっていることがけっこうあります。
⑤爪は短く切り、清潔に。ヤスリで角は丸くしてあげましょう。
・かゆみのないアトピー性皮膚炎はありません。特に夕方から夜にかけて体温の上昇とともにかゆみが増すことが多いようです。本人の状態をよく理解し、ご家族の方も協力するようにしてください。アトピー性皮膚炎は治らない病気ではありません。うまくコントロールすれば他の子と同じような生活ができます。本人、医師、家族みなさんで病気と気長につきあっていくように
嘔吐下痢症
・インフルエンザウイルス(A、B、C型)の感染によっておこります。熱は38~40℃と高くなり、頭痛やのどの痛み、筋肉痛や体のだるさ、下痢や吐き気など一般的なかぜよりも症状がつよくでます。典型的な症状をひき起こすのはA型とB型です。
・気管支炎や肺炎、まれに脳炎などの重い合併症をおこすこともあります。小さいお子さんほど注意が必要です。潜伏期間は1~5日(平均38~48時間)です。
・現在のところ、予防の基本はやはり予防接種でしょう。完全に感染阻止はできなくても症状がかるくなったり、重症になるのを防いだりと有効であるとされています。しかしかかってしまった場合は、かぜと同じように安静にして、保温と保湿に気をつけてください。また、熱が出ているときや、嘔吐や下痢
などの症状があるときは、体の水分がどんどん失われていきます。脱水症をおこしやすいので水分補給を充分に行いましょう。インフルエンザの早期発見(発症後2日以内)でしたら有効なインフルエンザウイルス薬があります。地域でのインフルエンザの流行などをチェックし、あやしいと思ったらすぐに受診するようにしてください。高熱が続きますので、そのときの様子によって適切な解熱剤を使用しなければなりません。インフルエンザ脳炎・脳症との関連もあり、当院ではアセトアミノフェン(カロナール、アルピニー、アンヒバ)といわれる作用のやさしいタイプのお薬を使用します。
手足口病
・その名の通り、手のひら、足の裏、口に中に小さな水泡ができることが特徴のウイルスによる病気です。原因となるウイルスはコクサッキーA16とエンテロウイルス71がほとんどです。
・夏から秋によくみられますが、ときに冬に流行することもあります。潜伏期間は4~6日で、乳幼児がかかりやすいですが、接しているお父さんやお母さんもかかることがあります。
・熱は出ても微熱程度ですが、まれに無菌性髄膜炎や脳炎を起こすことがありますので、様子によっては早めに受診するようにしてください。
・原因ウイルスがいくつかあるため、同じ年に2回かかることもあります。
・治療は特に必要ありませんが、口の中に水泡ができるため食欲がなくなりがちです。熱い飲み物や塩辛い物は与えないようにしてください。プリンやアイスクリームなど、本人の好きなものを食べさせてあげてください。
・痛みで水分もとれない、高熱がある、吐き気があるなどの症状があれば早めに受診するようにしてください。
・症状が改善したら、発疹がまだあっても登園、登校はOKです。
溶連菌感染症
・A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)の飛沫感染によっておこります。発熱、咽頭痛、吐き気、嘔吐、咳などの症状がみられます。熱が出て1~2日すると全身にかゆみのある発疹がでてきます。その後、舌にも発疹がでてきます。その様子がイチゴの表面に似ていることから、「イチゴ舌」とも呼ばれます。潜伏期間は約2~7日です。
・溶連菌感染の疑いがあれば、その場でのどの細菌検査をします。ほおっておくと腎炎などの合併症になることもあります。
・上記症状がみられてから2~3週間後に、動悸、息切れ、顔のむくみ、血尿、関節痛などの症状がみられたら早期受診が必要です。
・当院では検査等で溶連菌感染症との診断がはっきりしたら、抗生物質を7日間内服していただきます。抗生物質がとてもよく効く病気で、服用後すぐに熱が下がり、のどの痛みもなくなりますが、途中で服用をやめると再発することがあります。あとで合併症を引き起こす原因ともなりますので指示どおり最後まで服用するようにしましょう。
・当院では再発を防ぐため抗生物質の服用終了後2週間後に尿検査をしていただきます。
・発疹にかゆみのあるときは軟膏を使用することもあります。
・うつる病気なので許可がでるまでは外出はひかえてください。
ヘルバンギーナ
・乳幼児の間で流行する夏かぜの一種でコクサッキーウイルスA群やB群、エコーウイルスによる感染でおこります。突然の発熱で始まり、38~40℃前後の高熱が2~3日続き、嘔吐や腹痛を伴うこともあります。のどチンコのあたりに小さな水泡が5~6個できるのが特徴です。
・頭痛や吐き気、嘔吐があり、不機嫌でぐったりしているなどの症状が続くときは早めの受診または再診をするようにしてください。
・原因ウイルスがいくつかあるため、ヘルパンギーナには繰り返しかかることもあります。潜伏期間は2~4日です。
・高熱がでますが1~2日で下がることもあるので、解熱剤は使いすぎず、使用せず様子をみるとよいでしょう。
・夏場なので部屋も快適に過ごしやすくしてあげましょう。
・のどに水泡ができ痛みますので食欲がなくなります。麦茶やイオン飲料、牛乳などがお勧めです。その他、とうふ、プリン、ゼリー、アイスクリーム、氷のかけらなど、のどごしがよく、しみないものがよいでしょう。本人の好きなものが一番です。
突発性発疹
・主に生後4ヶ月~1歳くらいの赤ちゃんがかかる病気で、38~40℃の高熱が3~4日続き、熱が下がるのとほぼ同時に顔や胴体に発疹がでます。発疹は4~5日で自然に消えていきます。
・高熱のわりに機嫌がよく食欲もありますが、便がゆるくなることがあります。
・高熱による熱性けいれんの可能性がありますので注意してください。
・突発性発疹はヒトヘルペスウイルス6型の初感染によりおこりますが、ヒトヘルペスウイルス7型の感染でもおこりますので、何回もかかる可
能性があります。潜伏期間は約7~17日です。
・生後初めての発熱であることが多く、しかも38~40℃の高熱のため心配になりますが、機嫌がよくて食欲もあるようでしたら安静と水分補給で充分です。
・赤ちゃんのすごしやすいようにしてあげてください。着せすぎや毛布、タオルケットの掛けすぎは逆効果ですので注意しましょう。
・熱が下がって発疹がでてきたらお風呂に入ってもかまいません。
・機嫌が悪い、熱が4~5日続くなどの症状があるときは早めに受診または再診してください。
・ムンプスウイルスの感染によっておこるウイルス性疾患で、小児によくみられます。幼児期にかかることが多い病気です。また、不顕性感染といい、感染しても症状がでないため気付かないこともあります。
・おたふくかぜは耳の下(耳下腺)の腫れと発熱が主な症状で、耳の下からあごにかけては文字通り「おたふく」のように腫れ、痛みを伴う
のが特徴です。
・耳下腺は両側が腫れることが多いですが、片側だけが腫れるときもあります。腫れが引くまでは感染力があり、潜伏期間は2~3週間です。
・熱は3日間程、腫れは約1週間でひいてきますが、髄膜炎等の合併症がおこることがあります。熱がひかなかったり、頭痛、吐き気、嘔吐
などの症状があれば早めに受診してください。
・思春期以降の子供がおたふくになった場合は、男の子は睾丸炎に、女の子は卵巣炎を起こすことがあるため注意が必要です。
・おたふくかぜのウイルス(ムンプスウイルス)に直接効果のある薬がないため、治療の中心は対症療法です。当院では耳下腺の腫れと痛
みに対して湿布を使用することがあります。
・安静が第一ですので腫れがひくまではお家でのんびり過ごしましょう。
・すっぱい食べ物や固いものは耳下腺を刺激し、痛みが増してしまいます。ポタージュ、プリン、とうふ、ゼリーなどかまずに食べれるものがよいでしょう。
・予防接種により予防できます。なるべく予防するようにしましょう。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
水痘 (みずぼうそう)
麻疹(はしか)
風疹
伝染性膿化疹 (とびひ)
咽頭結膜熱(プール熱)
伝染性紅斑(りんご病)
感染性胃腸炎
RSウィルス 感染症
・水痘ウイルスの接触感染や飛沫感染によりおこります。感染すると、約14~16日の潜伏期間を経て症状が現れます。熱はでないこともありますが、発疹は全身に広がります。発疹は4~5日でかさぶたとなり、約1週間で治ります。
・予防接種をしていてもかかることはありますが、症状は軽くすみます。好発時期は冬~春ですが、一年を通していつでも発症します。
・早期発見時にはお薬(抗ウイルス剤)が大変よく効く病気で、症状が軽くすみ、治りも早くなります。かゆみの強いこともあり、軟膏を処方することもあります。
・水痘の場合は、ほとんど解熱剤は使用しませんが、使用する場合には注意が必要です。アスピリン等(サリチル酸系)の使用で重い脳障害(ライ症候群)をおこすことがありますので使用できません。
・かゆみが強い場合はかきこわして細菌感染をおこし、とびひ(伝染性膿化疹)になってしまうことがあります。爪を切り、手は清潔にしてあげてください。体が温まるとかゆみも増しますので、暑くなりすぎずすごしやすくしてあげてください。
・すべての発疹がかさぶたになるまでは感染力がありますので、医師の許可がでるまではお家でのんびりすごしましょう。
・麻疹ウイルスの飛沫感染によってかかる病気で、感染力がとても強く、重症化しやすい病気のため注意が必要です。
・最近では予防接種の普及により麻疹の流行は減りましたが、麻疹は高熱が続き、食事、水分もとりづらくなり、とくに乳幼児では脱水症状を
ひきおこしやすくなります。また、ときに中耳炎や肺炎、脳炎などの合併症もみられます。よく耳にする「1歳になったら麻疹の予防接種を!」はこ
こからきています。
・潜伏期間約10~12日ののち、38~39℃の発熱、鼻水、乾いた咳、目の充血のような風邪に似た症状から始まります。この時期に口の中(ほっぺたの内側)に砂粒のような白い点(コプリック斑)がみられれば麻疹との診断がつきます。
・3~4日でいったん熱は下がりますが、その後40℃を越す高熱と、同時に首、顔から発疹が出現し、2~3日で体から手足にひろがります。この時期は口の中が荒れて食欲もなく、咳もひどくなるため最もつらい時期です。
・1週間ほどで熱は下がり食欲もでてきます。発疹は完全に消えるまで治療は対症療法が中心になります。解熱剤、咳止め、ときには抗生物質を使うこともあります。
・安静にして、本人が快適にすごせるようにしてください。食欲がないのはしかたありませんので、水分補給はこまめにするようにしましょう。特に赤ちゃんの場合、脱水症状には充分注意してください。
・1週間過ぎても高熱が続く場合は必ず受診するようにしてください。
・熱が下がり3日たてば登園、登校しても大丈夫です。
・風疹ウイルスの飛沫感染によって発症するウイルス性の病気です。以前は幼児~学童に好発しましたが、予防接種の普及により流行はなくなりました。
・「三日ばしか」と呼ばれる通り、3日間続く発疹と、首や耳の後ろのリンパ節の腫れが特徴で、熱は出ないこともあります。
・症状は軽く、発疹やリンパ節の腫れも自然に治りますが、まれに血液の病気や、脳炎が合併症として発症することがあり、軽視できない病気です。妊娠初期の女性がかかると、生まれてくる赤ちゃんに先天的な異常(先天性風疹症候群)をおこすことがありますので注意が必要です。・潜伏期間は約2~3週間です。
・ほとんど治療はいりません。症状により解熱・鎮痛剤を使うことがありますが、お家で安静にしてのんびりすごしましょう。発疹が消えたら、登園登校しても大丈夫です。
・虫さされやあせも、すり傷、湿疹などに細菌(黄色ブドウ球菌やA群溶連菌)が感染しておこります。
・水ぶくれができ、それをかきこわした手や衣類を介して他の部位へ文字通り「飛び火」します。
・潜伏期間は2~5日で、夏に流行しますが、最近では冬にもみられます。
・治療は原因となる菌(黄色ブドウ球菌やA群溶連菌)に有効な抗生物質の内服や、抗生物質の入った軟膏を使用します。
・お薬を途中でやめてしまうとぶり返すことがありますので、医師に処方された分はしっかり服用するようにしましょう。
・シャワーで体のよごれをきれいにしてから軟膏を使用すると効果があります。しみなければ石鹸を使うのも効果的です。
・爪は短く切り、日に何度も手を洗ってあげてください。
・患部が乾燥してかたまれば登園、登校しても大丈夫です。
・熱が出たり、顔や体が腫れる等の症状がでたときはすぐに受診するようにしてください。
・アデノウイルス3型、または7型による感染でおこり、プールを介して流行することが多いため「プール熱」とも呼ばれます。
・38~39℃の高熱が4~5日続き、のどの痛み、結膜炎がみられるのが特徴です。
・アデノウイルスは感染力がとても強く、潜伏期間は約5~7日です。
・特別な治療法はなく、治療の中心は対症療法になります。
・のどの痛みが強く、高熱が続くため食欲がなくなります。脱水症状を防ぐためにも水分はこまめにとるようにしましょう。イオン飲料や麦茶、牛乳、プリン、ゼリーなど、本人が好きなたべものを食べさせてあげてください。
・夏場のため部屋も快適にして、すごしやすくしてあげましょう。
・感染力がとても強いため家族内で使用するタオルなどからも感染してしまいます。タオルは別々にして、他の家族の方も手洗いを繰り返しおこなってください。
・熱が下がって、他の症状が改善したら登園、登校しても大丈夫です。
・ヒトバルポウイルスB19の感染によりおこります。微熱や頭痛のあることもありますが、ほとんどは無症状のまま経過します。ほっぺたが赤くなり、腕やふとももに発疹がでてきます。
・5~10歳に多くみられ、潜伏期間は4~28日(平均16~17日)です。
・ほっぺたがりんごのように赤くなることから、別名「りんご病」といわれています。
・ほっぺたが赤くなった時点ですでに感染力はありません。
・妊婦さんがかかると流早産の危険がありますので注意してください。
・初夏~秋にかけて流行することが多いようです。
・特に治療は必要ありません。7~10日くらいで自然に治りますが、天気のよい日に外で遊んだり、運動したりすると、赤みがますことがあります。1週間ほどは天気のよい日には外で遊ぶのをがまんしてもらうほうがよいでしょう。
・お風呂に入ったり、暖房などで温まると赤みがますことがあります。
・ほっぺたが赤くなった時点で感染力はありませんので、登園、登校は大丈夫です
・感染性胃腸炎とは、吐き気や嘔吐、下痢を主な症状としますが、腹痛や発熱がおこることもあります。一般的にいう「お腹の風邪」はこれになります。
・原因としては、ウイルスや細菌によるものがほとんどで、ウイルスの種類としては、ロタウイルスとノロウイルス(ノーウォークウイルス、ノーウォーク様ウイルス、小型球形ウイルスなど)がほとんどで、その他、アストロウイルスやアデノウイルスなども原因となります。細菌性のものとしてはカンピロバクターが約半数で、次いで病原性大腸菌やサルモネラ、腸炎ビブリオなどが多くなっています。
・乳幼児に好発しますが、大人でもよくかかります。乳幼児の場合は、脱水症状になりやすいため注意が必要です。
・ウイルス性は秋から冬にかけて流行し、細菌性は夏に流行するのが一般的でしたが、現在では1年を通してみられます。
・潜伏期間は約1~2日です。
・脱水症状がある場合などは点滴をすることもあります。
・吐き気がひどいときは絶飲食でも大丈夫です。吐き気がおさまってきたら少しずつ水分(オチョコ1杯くらい)を飲ませてあげてください。
・水分がとれるようになったら、うどんやおかゆなどの消化によいものを少しずつ食べさせてあげてください。このとき脂っこいものや、硬いものはお腹に負担となり、吐き気がぶりかえすことがあるため避けてください。 ・食事開始時は、米・小麦・ジャガイモ・ニンジン・シリアル・鶏肉など、脂肪分が少ない肉や野菜がよいでしょう。
・最近では自然食ブーム(無農薬栽培)のため細菌性の胃腸炎が多くなりました。また夏場には焼肉やバーベキューによる細菌性の胃腸炎も多くみられます。料理をつくるときにも注意してあげてください。最近による食中毒の年間件数の3/4は5月から10月に発生しますので、感染予防を心がけましょう。 予防法として、
①食材の取り扱い…生の野菜は流水で充分に洗いましょう。肉類や冷凍食品は充分に加熱しましょう。
②調理器具の管理…調理に使った器具は、熱湯と漂白剤で清潔にしておきましょう。
③調理する人の手洗い…調理する時は、手に触れた食材が変わるごとに手洗いをしましょう。
④調理から摂取まで…室温でも比較的短時間で増殖する菌もあります。調理の時間と調理後の食品摂取までの時間を短くしましょう。
・RSウイルス感染症とは、ほとんどの子供が一度はかかる感染症です。さらに、一度の感染では免疫がつきにくいため何度も繰り返しかかる感染症です。
・感染を繰り返すたびに免疫が完成していきますので、成長とともに感染したときの症状は軽くなっていきますが、1歳未満、特に6ヶ月未満の乳児が感染
すると急激に悪化することがあり、細気管支炎や肺炎、呼吸困難などをおこしやすく、重症化しやすいため注意が必要です。
・初めてRSウイルスに感染した子の場合は、鼻水から始まり、発熱(38~39度)と咳が続きます。咳は喘鳴を伴うこともあり、ときに喘息と間違われることがあります。二度目以降の感染では、一般的には症状は軽いようです。
・流行は地域によってばらつきはありますが、通常冬(10~12月)~春(3~5月)にかけて流行します。
・潜伏期間は2~7日(通常4~5日)です。症状が改善してからも1~3週間は感染力があるといわれていますので注意が必要です。
・特別な治療法はなく、治療の中心は対症療法になります。二次感染を防ぐために抗生物質を使用することもあります。
・咳がひどいときには、眠れなかったり、咳でミルクが飲めなくなることもあります。咳の落ち着いているときにイオン飲料や麦茶なども併せて少しずつこまめに飲ませてあげてください。
・家族内での感染を防ぐためにも、かぜをひいている家族との接触は避けてください。大人では軽い風邪程度ですむRSウイルスですが、赤ちゃんにとっては
大敵です。
・RSウイルスの流行期には人ごみを避け、家族全員の手洗い、うがいも心がけてください。
